覇者になれる唯一無二の東山ビュー|【空庭テラス】天空の露天風呂と足湯テラス

”東山フリーク”の太鼓判

しつこいですが、京都で一番好きなホテルは、元立誠小〈ゲートホテル京都高瀬川〉。
その溢れんばかりの愛はこちらの記事へ。

でももう一つ、東山のフリークとして放って置けないのが、〈四条河原町温泉空庭テラス〉。


四条河原町の交差点から歩いて南へ下がること3分ほどで、京都随一の繁華街とは思えない時間が私たちを迎えてくれる。

もうここは何がいいって、東山の朝日を望みながらできる特別な時間が2つもあること。

いや、東山を望める場所はもう丸太町くらいから七条までいっぱいあるんですけどもね、私と東山との二人きりの時間を邪魔しないような時間がそこに流れているかというのがポイントなのです。観光客でガヤガヤしていたらダメなのです。

ここのお気に入りの一つは、インフィニティーの立ち湯で見る朝日。
そしてもう一つは、テラスの足湯に浸かりながら飲む夕方のお酒と、朝のコーヒー。

オープンのニュースをネットで見た時はもうひっくり返るくらいの衝撃で。東山を拝みながらお風呂に入れるんですか!?と胸がザワザワした。
なんというか、元彼が結婚した時みたいな。
なんとなく嫌だな〜と思っていたけど、行ってみたらやはりそれなりにいいところだったし、行けば行くほどにその沼にハマっていった感じ。沼というか温泉ですが。

テラスが主役のホテルステイ

おすすめはやっぱり春。
東山の朝日を見るなら私は絶対春がいいし、露天風呂は寒い季節がその真骨頂だ。この2つのギリギリのバランスを見極めて、3月頭くらいがいいと思っている。
そう、鱧と松茸の土瓶蒸しみたいな感じ。名残の鱧と走りの松茸がちょうど合わさった時期だけ楽しめる、あの味。

チェックインして荷物を置いたら、まずはテラスに行こう。部屋はとかく狭いので期待しないように。

大学院時代に戦友の片岡さんと泊まった時は二人で寝たが、彼女が小柄なのでさほど窮屈には感じなかった。
とはいえ狭いものは狭い。テーブルと小さなソファーがあるが、ここで仕事をするのは困難だ。

8階のロビーにあるカフェマシーンでカフェラテを淹れて、ご自慢のテラスへ向かう。

程よいぬるさの足湯に浸かりながら、東山とゆっくり向き合おう。
日暮れに向けて段々と暗くなっていく東山の空。そして気づいたらふっと顔をだす月。私が大好きな、和泉式部がいつも歌に詠む”山の端の月”だ。

くらきより くらき道にぞ 入りぬべき 遥かに照らせ 山の端の月

夕暮れの足湯バーで乾杯

16時から19時までは宿泊者専用バータイムとしてお酒が楽しめる。
宿泊者は1杯ウェルカムドリンクでサービスなので、大体いつもスパークリングワインをいただく。他にも、ビールやワインも選べるからありがたい。次第に明かりがぽつぽつと灯って美しい。いつもゲートホテルから右に見ている南座が左に見えて、そして距離も近いのでちょっと大きくて新鮮。

テラスの鴨川挟んで向かいには、「天壇」というちょっとバブリーな雰囲気を醸し出す有名な焼肉屋のテラスも見える。


大学院時代に泊まった時、片岡さんと夕飯をどうしようかと話していたら彼女がふとそこを指差して「あそこがいいわ」と言って、笑い合った。それが天壇のビアガーデンテラスだったと知ったのは、卒業して独立した後、シェアアパートの同居人たちと訪れてからだった。

ちなみに天壇はね、いい焼肉屋ですよ。楽しいから。こないだ姉が赤坂にある天壇に行きたいといったので、「本店は京都やで」と教えると驚いた。まあ羊羹の虎屋みたいなもので、東京の人は東京が本店と思いがちなんだよな。
なお姉は私ともちろん私と同じ、東京の人ではない。埼玉の人だ。

雨ならまた来たらいい。

こないだ秋に行ったら悲しいほど大雨で、えらく気分が落ち込んだけど、一緒に行った人が「またお酒だけでも飲みに来ようよ!」と言ってくれた。この人と来てよかったと心から思った。雨の日は小さな缶ビールや缶チューハイをくれるので、部屋でしっぽりと飲んだ。
これもまた貴重な体験だ。

大学院時代の思い出を連れて

話を戻して、ロビーには、カフェマシーンとアイスキャンデーやシューアイスが置いてある。いや、オープン当初はシューアイスがあったのだけど、先日行った時はアイスキャンディーだけになっていたな。ホテルマニアとして楽しいのは、オープン直後としばらく経った後でご飯やサービスが変遷していくこと。そして大体、簡素になったりエコになったりする。そういうひとつ一つを見つけては、ホテル側の苦労を想像してニヤニヤしている。これもまた悪趣味。

片岡さんと来た時は、ロビーにあるカフェマシーン横のデスクで勉強をした。翌日がゼミなので、研究成果の発表準備をしなければならなかった。ちょうどいいカウンターで、コンセントもあるのだ。夜、皆が寝静まった頃に並んでカタカタとやっている私たちの背中は異常だったろう。

抹茶系やモカ系、カフェインレスハーブティーやジュース類・・・。カフェマシーンのドリンクの種類が豊富なので助かった。お腹をタポタポさせながら、3時くらいまで奮闘したのも今はいい思い出だ。否、いい思い出ではない。本当に辛かった。

お湯の向こうに東山がある奇跡

そして一旦仮眠をとって5時に目覚めお風呂に走る。お風呂は日の出から入れる、となっていて、チェックイン時にフロントにある日の出時刻表を見逃してはならない。この瞬間ばかりは晴れてほしいといつも思いながら足早に7階へ上がる。

これは大体誰もいない。皆どうしてこんなに素晴らしい景色を見ないのだろう、勿体無い。お風呂の写真だけは撮るわけにいかないので公式サイトから拝借します。

深さ1m20cm、インフィニティーの立ち湯へざぶざぶと入っていく。私と東山、その間にはあたたかなお湯が豊かにたたえられてる。

しばらくじっとしていると、薄暗い中、次第に顔を出してくる朝日。じっと見つめていると、ひとりぼっちで永遠と思えるような時間が流れる。ゲートホテルから見る朝日ももちろん最っ高に素晴らしいけど、ここは温泉という+αがあるのが心憎いんだよな。

完全に東山から顔を出した後は、湯船(というのか?)最前列のキワキワにいると朝日の光が眩しいので、後方にある段差に腰掛けて、下半身だけ浸かって東山を眺める。昨日より少し暖かい風が肩を撫でる。これが東風だろうか。

隣の白濁湯も気持ちいいので、そちらも忘れず浸かってほしい。

ふと思うと、この東山を眺めるインフィニティのお風呂は一つしかないので、当然私が入っている時に男性陣はインフィニティーできないわけだ。もう一つはいわゆる普通の露天風呂。なんとなく私はいつも朝にインフィニティ側にあたっている気がしてたけど、よく調べたら普通に男女日替わりで、気のせいだった。
でも絶対、絶対、絶対に朝にここに入りたい。そのためにこれからも徳を積もうと思う。

覇者になれる朝のカフェテラス

お風呂を出て日焼け止めをしっかり塗ったら、PCを持ってコーヒーを淹れて、いそいそとテラスへ。ここの浴衣はしっかりしているので、部屋の外に出ても安心感がある。

誰もいないテラスに飛び出した瞬間、この世の覇者になった気持ちがした。
ゲートホテルより左右も少し開けている感じがして、開放感がある気がする。清水寺の三重塔も見える。片岡さんと高らかに両手を掲げた。足湯に浸かりながらコーヒーを啜り、PCをひたすら叩いて、予約しておいた朝ごはんのお弁当を広げた。

正直レビュー:朝マックの方が好きかも?

怒られそうだけど、大事なことだから言いたい。
ここの朝ごはんは正直、食べなくていい。いや、食べたかったら一度食べてみたらと思うけれど、多分2回目はないと思う。

なんと申しますか、可愛らしいお弁当箱に入っているのだけど、やっぱり朝ごはんはあったかいものを食べたい。お味噌汁はついているのけど、もう二口で飲み切りそうな底の浅さでちょっと笑える。

ここは近くにシティーベーカリーなどもあるので、ちょっと出掛けて買ってきてカフェラテを淹れて食べたら良いと思う。四条大橋にある朝マックだっていいかもしれない。ちなみに私は朝マック、大好きです。

最近は前日夜に飲み食べ過ぎてるので、昼まで食べない。ホテルを出てすぐ向かい、河原町通を西側に渡ったところにある〈ワインと煮込み研究所〉というお店が最近気に入っている。がっつり煮込みをガンガン頼んでワインをガブガブ飲み食べしても一人6000円くらいで驚いたものだ。泥酔してもすぐ帰れるので、ここに泊まった際はぜひ行ってほしい。

チェックアウトしたら自由な“私時間”を

片岡さんとは今出川の学校までタクシーを飛ばした。車内で撮った写真は青春の思い出である。

今はもうそんなことはしないので、11時にチェックアウトしたら、早めのお昼ご飯に行ってもいいし、鴨川沿いを散歩して御池の方まで上がって行ってもいい。最近は朝ごはんを食べないから、昼ごはんをたっぷり食べたいところ。なんせここは京都の繁華街ど真ん中だ。どこにでも好きなところに行きましょう。

東山と 裸の私の間には 湯だけが溢れ 東風ぞ吹きゆく

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